清須会議 三谷幸喜
こんにちは!ももです。
朝晩、やっと涼しくなってきました。
秋が少しずつ近づいてきています(^^)
今回は、三谷幸喜さんの「清須会議」(幻冬舎文庫)の感想です。
織田家の後継者を決めるため、織田家の有力な家臣たちが清須に集まります。
情に厚く、猪突猛進な柴田勝家。
野心家で、計算高い羽柴秀吉。
慎重派で、理屈っぽい丹羽長秀。
損得に敏感で、世渡りに長ける池田恒興。
この4人の武将を中心として繰り広げられる、5日間の畳の上での戦い。
次の天下を手にするのはー…
この作品の面白いところは、物語が登場人物のモノローグ(独白)で進んでいくところです。
読者は、次々に出てくる人々のモノローグをつなぎ合わせて会議の行方を追います。
しかも、そのモノローグは、すべて現代語訳されています。
「父上、兄貴、お元気ですか。おれは元気ですよ。って、父上も兄貴も死んじゃってるんだよな、お元気はないよな。今、自分でウケちゃったよ」(59ページ)
思わずクスッと笑ってしまうようなセリフです(*´艸`)ププ
こんなふうに現代語訳されていると、昔の人達も今の私達のように、笑ったり悲しんだりしながら生きていたんだなということを強く感じます。
(当たり前のことですが…)
現代風に書かれているので、歴史小説をあまり読まない人でも面白く読めると思います!
コミカルで、楽しく読めた作品でした。