天地人〈上·下〉 火坂雅志
こんにちは!ももです。
今回は、火坂雅志さんの「天地人〈上·下〉」(NHK出版)の感想です。
この火坂さんの「天地人」は、2009年に放送されたNHKの大河ドラマの原作です。
主人公は、上杉家の家臣、直江兼続(なおえかねつぐ)。
上杉謙信の跡を継いだ上杉景勝の家老で、謙信亡き後の上杉家を守った武将です。
織田信長などの有名武将に比べて知名度は低いですが、わたしのお気に入りの武将です
( ´∀` )
兼続は、若くして上杉家の中心的存在になった、正真正銘のエリートでした。
でも、常に謙虚で主君のために一途に尽くしました。
特に、主の上杉景勝からの信頼は厚く、二人は主従を超えた強い絆で結ばれていきました。
戦乱の世の中、多くの武将は「利」を求め、周辺諸国を侵略しました。
そんな中、上杉謙信は「義」を重んじ、人として守るべき正しい道を貫きました。
その教えを受け継ぎ、景勝と兼続は上杉家を守っていくのです。
『天地人』は、そんな兼続にスポットを当て、抑制のきいた文体で激動の時代を描いています。
主人公の感情もよく伝わってきて、とても引き込まれる作品でした。
歴史小説は説明が多くて難しいイメージがありますが…
この作品は初心者でもわかりやすいように書いてあるので、戦国の雰囲気を存分に味わうことができます!
印象に残ったのは、
「天の時、地の利、人の和」
という言葉。
上 · 下巻一気に読んでしまいました(*´д`)